株式会社ビオネスト

介護

ついに実現!元タカラジェンヌ優ひかりさんとコラボで介護施設をエンターテインメント空間に

2020.01.01

えっ…介護施設で“宝塚歌劇”!?

元タカラジェンヌとのコラボで介護施設をエンターテインメント空間に!

 

 

―このプロジェクトのコアメンバーは?

コアメンバーとして、

・板井 勇二(エリアマネジャー)

・岡崎 正史(デイサービス笑楽宝塚店 施設長)

 

サポートメンバーとして、

田中 浩敬(ビオネスト本部 組織開発室長)

です。

 

―そもそもの発端は?

2019年7月に田中が岡場店を訪問したとき「ボール遊びをしたり、塗り絵をしたり…デイサービスって、まるで高齢者の幼稚園みたいですね」と板井(エリアマネジャー)にこぼした一言が全ての始まりでした。

その田中の何気ない一言がキッカケとなり、板井が腹の底に抱えていた「今の介護施設に対する想い・課題感」がどんどん溢れてきました。

例えば、板井が以前あるご利用者様から「デイサービスに通所していることを知られるのが恥ずかしい。目立つ笑楽のオレンジ色のユニフォームで送迎に来ないでほしい」と言われたことがきっかけで「介護施設に対するイメージを変えたいと考えるようになった」ことなどです。

私たちはすぐに意気投合し、「デイサービスに通うことがカッコいい、オシャレだ、イケてると思ってもらいたい!」「みんなが自然と集まる地域プラットフォームに介護施設を変えたい!」と盛り上がり、このプロジェクトがスタートしました。

 

―なぜ「TAKARACISE!」という企画が生まれたのですか?

最初に、板井が担当するエリアの施設である「宝塚店」で何かを始めたいと考えました。宝塚店を選んだ理由は、宝塚には皆さんもご存知のとおり「宝塚歌劇」があり舞台芸術の文化が確立していて「地域ブランディング」」がしやすいがためです。

次に、ビオネスト入社前に介護予防インストラクターをしていた板井の経験・強みを活かすことです。介護予防としては「健康体操」という言葉を使いますが、イメージを変えるために「エクササイズ」という言葉を使おうということになりました。

そして、この「宝塚の地域性×エクササイズ」という2つの軸を掛け合わせて、施設長 岡崎の秀逸(?)なネーミングで「TAKARACISE!(タカラサイズ!)」という名称に確定し、第1回目を2020年8月に実施することで、具体的に動き始めました。

 

―第1回「TAKARACISE!」はどのような仕込みをしたのですか?

まず、田中が集客用チラシを作り、宝塚エリアの担当営業(アドバイザー)に渡して、地域のケアマネジャーさんにチラシを配ってもらいました。

担当営業には、チラシを渡す際「TAKARACISE!って知ってますか?」と質問してもらい、造語なので当然「知りません」という回答になります。そう言われたらすかさず「TAKARACISE!って、私たちが介護業界を変えるプログラムとして考えた「造語」なんです。知らなくて当然です。介護施設の健康体操を「エクササイズ」や「エンターテインメント」にイメージ革命起こす取り組みで、口頭では説明できないのでぜひ見学に来てください」と案内するようお願いしました。

その結果、宝塚エリアでTAKARACISE!という名称を浸透させることができ、当日何名かのケアマネジャーさんが見学に来てくださり、「こういう取り組み、大事ですよね!」と好評価をいただくこと出来ました。

 

―「TAKARACISE!」を実施した反応はいかがでしたか?

第1回目は、「家で習慣化しやすい簡単なエクササイズ」と「盛り上がれる宝塚にまつわるクイズ」を出題し、とても盛り上がりました。そのプログラムの中で、田中が「私たちは、介護施設にイメージ革命を起こしたいと思っています!ありきたりのレクリエーションではなく、皆さんが感動するようなエンターテインメントを介護施設でやりたい…いつかタカラジェンヌを呼んできます!」と想いを伝えると、ご利用者から拍手喝采が起こり「いいぞ~!」「ぜひ、やって~!」という言葉をたくさんもらいました。

宣言したからには「タカラジェンヌを何が何でも呼ばないと…」と身が引き締まりました。

第2回目は、高齢者が一番心配している「転倒」に特化して、「こけない体操と寸劇」をやりました。スタッフに高齢者役とスタッフ役をしてもらって、家で転倒する場面を寸劇にして具体的にリスクを認識してもらい、「転倒しないための訓練」を分かりやすくレクチャーしました。

この第2回目は寸劇を関西人のDNAともいえる「吉本新喜劇風」にしたことも手伝い、大好評でした。

 

―元タカラジェンヌとの出会いとは?

第1回目の最後にご利用者の前でタカラジェンヌとのコラボを公言しましたが、私たちには宝塚歌劇・タカラジェンヌとの繋がりがないため、お会いする様々な方に「タカラジェンヌとコラボしたい!」とアピールしました。

するとある取引先の方のご家族が元タカラジェンヌの体操教室に通っていることが判明し、その方を通して「元タカラジェンヌ 優ひかり」さんを紹介していただきました。

電話越しに「ビオネストの理念」や「想い」を伝えたところ、とても共感いただけその後、直接会って対話させていただきました。

実は、優さんのご家族もデイサービスを利用しており「通所されている方は姿勢が悪くおじいさん・おばあさんになっている。介護施設の場がおじいさん・おばあさん化を加速している。何か変えていきたい。自分に出来ることはないか。」とずっと考えていたそうです。

両者の想いが連鎖・意気投合し「通ったらカッコよく、美しくなれるような介護施設をつくろう」と盛り上がり、元タカラジェンヌとのコラボ企画がスタートしました。

 

―タカラジェンヌとのコラボ企画とは?

まずイメージをつかむために板井と担当アドバイザーと共に優さんのエクササイズ教室を体験することにしました。

実際に体験すると私達が行うものとは全く違い、エンターテイメント性が高く、自然と笑顔が溢れ、体がぽかぽかと温まり心身共に元気になれるものでした。

そこで私達も同じようなプログラムができないか?と優さんに相談したところ「ラジオ体操」をおススメされました。

ラジオ体操は日本で一番有名な体操で、誰でも手軽に行え、様々な筋肉を動かすよう緻密にプログラムされた全身体操だからです。

さっそく講師:板井、受講生:弓削・田中でやってみましたが、先ほどのような楽しい感覚はありませんでした。

優さんから「板井さんに笑顔がなく楽しそうじゃない!」と指摘され、今度は優さんが講師となってやってみることに。

すると先ほどとは明らかに違い、体の中から活力が溢れるようなとても楽しいものに変わりました。

それは元タカラジェンヌの優さんだからこそ作り出せる空間で、単にラジオ体操をするのではなく一つのエンターテイメントとして細かな演出を行っているからだと気づきました。

そこで思い切って優さんに「ぜひうちの介護施設にラジオ体操をしに来てください」とお願いしてみると、あっさりと快諾いただけ「元タカラジェンヌによるTAKARACIZE!特別版」の企画骨子が出来ました。

 

―「元タカラジェンヌによるTAKARACISE!特別版」はどうでしたか?

優さんには40分間を自由に使ってもらいラジオ体操をメインとしたプログラムをお願いしました。

冒頭で、優さんからビオネストとの出会い~この場が実現するまでのストーリーを伝えていただきました。

そして優さんの作りだす世界に包まれ、皆がどんどん笑顔になり、いつもは消極的な方が立ち上がって体操をするようなエネルギッシュな時間を楽しんでもらうことができました。

 

―今後の展望は?

「元タカラジェンヌによるTAKARACISE!特別版の反響がすごく良かったので、今後も優さんに月2回どこかの施設で登壇してもらい地域活性化を進めていきたいと考えています。

また今後は行政の方とも連携し、全国的に普及できるよう進めていきたいと考えています。