フェイスシールドなどを販売しているビクタス株式会社(https://victus.co.jp/)からビオネストグループコーポレートサイトへの1本の問い合わせがそもそもの発端でした。
そのメールをキカッケにオンラインで打ち合わせすると、ビクタス株式会社ではフェイスシールドを「飲食時」「カラオケ時に」特化して商品開発した「イートシールド」という商品を販売していることが分かりました。
新型コロナウィルスの感染機会として一番多いのが「飲食時」ということは周知の事実でしたし、デイサービスでも飲食時にプラスチックの板をご利用者間に設けるなどの対策はしていましたが、「もっとご利用者の安全を守るために何か出来ないか?」と考えていたため、イートシールドはトライアルする価値があると思いました。
ただ、イートシールドをデイサービスのご利用者に配布するだけでは、おそらく着用してくれないと思い、創作レク」の一環として「フェイスシールド創作レク(正確には、イートシールド創作レク)」としてレクリエーションプログラム化することにしました。
フェイスシールド創作レクは、フェイスシールドの組立からフェイスシールドへのシール貼り付けを「創作レク」として行い、その制作したフェイスシールドを「おやつタイム」に着用して飲食し、感想をもらうとう企画骨子にしました。
こちらが、当⽇実際に使⽤したプログラムです。
■当日プログラム
14:20~ フェイスシールド創作レクの説明をする
14:25~ スタッフのサポートのもと、ご利用者に「フェイスシールドの組立て」をしていただく。
14:40~ スタッフのサポートのもと、ご利用者に「フェイスシールドへのシール貼り付け」をしていただく
15:00~ おやつタイム。介護スタッフより以下の質問をご利用者に投げかけてインタビューを実施。
「フェイスシールドをつけておやつ食べることで、コロナウィルスの感染予防効果とは何でしょう?」
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何人かのご利用者を当てて、全体共有する。
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介護スタッフから下記の要領でフェイスシールドの着用効果を説明する。
「コロナウィルスの感染を防止するためには、「飛沫」を防ぐことが一番大切です。飛沫感染がほとんどだからです。また、飛沫感染が一番多いのは「飲食時」です。飲食時はマスクを着用することなく、対話することで、飛沫感染が起きます。このフェイスシールドは「イートシールド」という装着したまま飛沫を防止できるものです。」
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「感染予防のため、これからもフェイスシールドを毎週着用して、おやつを食べたいと思っています。『次回デイサービスにきたときも、フェイスシールドをつけたい!」という方、挙手お願いします!』
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挙手していただき、レクの成果を「定量化」する。
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挙手しなかったご利用者には「なぜフェイスシールドをつけたくないのですか?」と質問して、着用の阻害要因をヒアリングする。
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フェイスシールドを着用しない、したくない理由を「定性化」する。
今回13名のご利用者に参加いただきました。
レク終了後にヒアンリグした「ご利用者の声」は以下の通りでした。
・楽しかった
・つけたままでも、話しづらくない
・家で急に付けたら、家族がびっくりするなー(笑)
・メガネのままでもつけられるからいいな
・話しやすい
・もっとシール一杯はるわ~
・食べているときの咳も大丈夫やなー
・つけてるの忘れて、前にぶつかったらあかんね
・はじめてつけたからようわからん
・持って帰りたい
一方で「従業員の声」としては、以下の通りでした。
・(マスクケースは創作レクで扱ったことがあるが)フェイスシールドを創作することは初めてだったので、ご利用者が物珍しそうに、楽しそうに創作する姿が印象的だった。
・フェイスシールドを創作するだけでなく、自分で創ったからこそ「着用」してくれるようになれば、もっと嬉しい。
・フェイスシールドの保護フィルムはあらかじめはがしておいた方がよかった(反省点)