株式会社ビオネスト

介護

異業種連携が施設に「新しい交流」を創り、スタッフに「社会的役割」を再認識させる機会に!

2023.01.11

誰もが知っている某大手製薬会社の方がボランティアにやってきた!

「新鮮な」異業種連携が「閉鎖的な」介護施設に「新しい交流」を創りだし、

介護スタッフの「学び直し」や「社会的役割の再認識」の機会に!

 

記事概要

「誰もが知っている某大手製薬会社の方が、学びに来られました!」

介護業界や介護施設の「閉鎖性」は、よく言われることですが、どのようにオープンにすれば、高齢者にとっても、介護スタッフにとっても「幸せ」なのか?

ビオネストグループ笑楽では、「介護業界のオープン化」について、今までも様々な取り組みを行ってきました。その取り組みの一つ「大阪市・大阪産業局との介護イノベーション共創ワークショップ」でも、受講者である異業種の方々が、ボランティアとして介護施設に来られ、肌で介護現場の課題を感じ、その学びを持ち帰り、新しい商品やサービスに変えようと真摯に取り組まれています。

デイサービス笑楽コスモスクエア店には、「誰もが知っている某大手製薬会社の商品開発担当の方」が「介護の現場を知りたい!」とボランティアに来られ、素晴らしい人当たりの良さを発揮し、積極的なコミュニケーションでご利用者やスタッフとの「新しい交流」を巻き起こしてくださいました。

また、大手製薬会社の方ということもあり、「自分たちの声が新しい製品につながるかもしれない!」という希望が、ご利用者やスタッフの「ワクワク感」を高めておられたように感じました。

これからも、ご利用者もスタッフも「ワクワク」するような夢のある場を、ビオネスト笑楽では提供していきたいと思います。

 

記事詳細

ここからは、デイサービス笑楽コスモスクエアの管理者 岡本に今回の「ボランティア型フィールドワーク」についてインタビューした内容をご紹介させていただきます。

・インタビュアー:お忙しいところインタビューのお時間いただきありがとうございます。本日は、大阪市・大阪産業局とビオネストグループで共同開催した「介護イノベーション共創ワークショップ2022」への参画について、お話をお聞かせください。このワークショップは、「大阪市、初」の取り組みとして、大阪市内にあるビオネストグループの介護施設を異業種の方に「実証フィールド」として開放し、介護現場の課題を一緒に考えてもらうという取り組みです。この取り組みの一環で、岡本さんが担当するデイサービス笑楽コスモスクエア店にも異業種の方が来られたと思います。どなたか印象に残った方はおられますか?

・岡本:私の担当施設には、誰もが名前をきいたことがある某大手製薬会社の商品開発担当の方が「ボランティア型フィールドワーク」として来られました。とても人当たりの良い方で、介護現場と真摯に向き合ってくださいました。送迎にも一緒に行っていただき、ご利用者様の誘導やコミュニケーションをサポートいただきました。また、入浴介助や排泄介助なども「見守り」としてサポートいただきました。

・インタビュアー:入浴介助や排泄介助などもサポートいただいたのですね!これらは、「ザ・介護」の仕事ですので、そういった現場を体験されたことは、この方にとって非常に大きな価値がある「体験」になったでしょうね。

 

では、さっそく質問に入りたいと思います。1つめの質問は介護業界と異業種が連携する「意義」についてです。岡本さんは介護業界と異業種が連携する「意義」について、どのように思われますか?

・岡本:「介護業界」は閉鎖性が高いことで有名ですが、「介護施設」も閉鎖的な空間であると感じています。その閉鎖的な空間に飛び込んで来てくださり、介護業界のリアルを肌で感じていただき、そして、現場の私達の声を直接聞いていただける。こういった機会はほとんどないので、非常に大きな社会的意義があると感じています。また、今回来られた誰もが聞いたことがある、某大手製薬会社の方なので、朝礼での自己紹介の際にも、ご利用者様やスタッフたちが「えっ!あの有名な会社の方!」と驚いており、良い刺激になったと感じています。

・インタビュアー:なるほど。確かに、ネームバリューのある大手企業の方が、介護現場に「学びに来る」「話を聞きに来る」という機会は、珍しく、ご利用者様もスタッフの皆さんも良い刺激になったかもしれませんね。また、大手企業であれば、今回のボランティア型フィールドワークで現場の介護スタッフが伝えた声や、ご利用者のアドバイスが「新商品」として形になって、世に広まるかもしれません。介護施設の声から新しい製品が誕生する…なんて、とても素敵ですよね。

 

ちなみに、岡本さんの個人的意見でよいのですが「こういった製品やサービスがあればいいな」と思うものありますか?

・岡本:「やや非現実的なもの」と「現実的なもの」の二つがあります。非現実的なものは、「送迎代行ロボット」です。介護業界は慢性的な人不足と言われていますが、送迎のドライバーも不足しがちです。私が担当するデイサービスは、ご利用者様の自宅から施設まで「送迎」することがサービス内容の一つですので、毎日沢山の送迎業務が発生しています。車の運転は精神的な負荷も大きいので、はやく自動運転ができる「ロボット自動車」が誕生して、送迎が自動化すると嬉しいです。次に、現実的なものでいうと、「全自動入浴機」や「血圧などのバイタルチェック&記録が自動化されるウォッチ」などがあればよいなと思います。入浴介助も介護現場での負荷が大きい業務ですし、後者は日々のルーティンワークですので自動化できると業務がスリム化してよいのではないかと思います。また、ご利用者の衣類に関しても、「着るだけで冷えづらく、動きやすい、さらに着ているだけ運動効果がある服」などがあると喜ばれるかもしれません。

・インタビュアー:なるほど。自動運転については、自動車メーカーさんも様々な研究をしており、近い将来実現しそうなので、期待できそうですね。また、介助業務や日常的なルーティン業務を自動化するアイテムも、確かに不足しているかもしれませんね。

 

では、次の質問です。異業種との連携で解決できたらよいなと思う「介護現場の課題」は何だと思いますか?

・岡本:そうですね。高齢者の方の「排泄」に関して、スムーズに出来るような、また、失敗が少なくなるようなアイテムが異業種連携で誕生すればよいなと思います。腰の腰椎などのサポーターなどのイメージです。そうすることで、職員のストレスが大きい「排泄介助」や「排泄処理」の負荷を軽減できると思います。また、異業種連携を通じて、介護業界、施設、スタッフが「オープンに発信する機会」が増えればよいなと思います。介護の仕事が「イメージよりもオープンで明るい仕事」であることを知ってもらいたいです。異業種連携を通じて、学生の体験やアルバイトが増えていくともっとイメージが変わると思います。

・インタビュアー:なるほど。異業種連携を通じて、高負荷の介護業務の軽減や介護のオープン化に貢献できればということですね。

 

では、最後の質問です。介護現場に異業種の方が「ボランティアに来られたメリット」は何かありましたか?

・岡本:今回、私の担当施設にボランティアに来られた方は朝礼で自己紹介をしてもらったのですが、某大手製薬会社の方だったので、ご利用者も興味津々で、楽しそうでした。また、現場スタッフとも積極的に質問をしてコミュニケーションをとっておられたので、施設内のコミュニケーションに「幅」が出来たと思います。私と一緒に送迎にも同行してもらったのですが、その際に沢山の質問をしてくださり、非常に刺激的で良い「交流の場」を創っていただけたと感じております。

また、介護のことを知らない異業種の方に教えることで、職員たちも普段自分がやっている仕事の理解が深まったと感じています。介護の知識がある程度ある普段の伝え方では、理解いただけないので、よりかみ砕いて、分かりやすく説明することで、「育成スキルの強化」にもつながったと思います。説明する際には、介護の仕事が地域や大きく社会の中で、どういった役割を果たす職業なのか自然と意識するため、自分達の仕事の大事さを再認識するよいキッカケにもなったと思います。普段接しない異業種の方なので、緊張はしていたと思いますが、学び直しや役割の再認識のよい機会になったと思います。

・インタビュー:ありがとうございます。異業種の方への説明が、「介護スタッフの育成スキルの強化や学び直しの機会になる」という効果は、異業種連携の一つのメリットかもしれませんね。本日のインタビューは以上になります。お時間いただき、ありがとうございました。