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地域に「パーキンソン病療養指導士が在籍するナーシングホーム」を!

2025.06.23

地域に「パーキンソン病療養指導士が在籍するナーシングホーム」を!
「専門性の高さ」を武器に、「地域包括ケアの先駆者」へ

●記事の概要

高齢化が進む中で、医療や介護の現場では専門性の高いケアが求められています。今回のインタビューでは、ビオネストグループ 訪問看護ステーション ココエル札幌で活躍する作業療法士 菅家將太さんにお話を伺いました。

彼は、「パーキンソン病療養指導士」という新たな専門資格を取得し、その知見を活かして地域に貢献するためのキャリアを歩んでいます。「専門性の高さを武器に、地域包括ケアの先駆者へ」。そんな彼のストーリーを、求職者・利用者の皆さまへお届けします。

●「なりたい自分」とビオネストで描くキャリア

インタビュアー: 菅家さん、まずはこれまでのキャリアについてお聞かせください。

菅家: 2016年に北海道の某病院に入職し、6年間勤務していました。ただ、病院内でのリハビリに限界を感じ、地域に出て活躍できるセラピストになりたいと思ったんです。そういった想いが強まり、2022年にビオネストに転職しました。ここでは、管理者という立場を目指し、より広い視野でマネジメントスキルを磨いています。

インタビュアー: ビオネストグループのコーポレートスローガンである「なりたい自分」は、どのように描かれていますか?

菅家: 作業療法士としての専門性を活かしながら、事業所の運営や法令遵守といった、経営視点を持った管理者を目指しています。現場力に加え、経営マインドを兼ね備えたセラピストですね。他のセラピストとの差別化を図りたいと思っています。

●資格取得が切り開いた「地域貢献」と「信頼構築」

インタビュアー: 「パーキンソン病療養指導士」という新しい資格を取得されたそうですね。

菅家: はい、北海道で医療度の高い方、特にパーキンソン病患者を対象とするナーシングホームの開設準備に関わったことがきっかけでした。最新の治療・ケアの知識を得るため、2022年に創設されたばかりのこの資格を取得しました。

インタビュアー: 取得されたことで、どういった変化がありましたか?

菅家: 一番は往診医との信頼構築ですね。治療方針やリハビリの必要性について専門的な視点から話すことで、医師とも密に連携が取れるようになりました。また、施設の内覧会でも「専門的なリハビリが複数回受けられる」ことが好印象となり、ご家族の安心感にもつながっています。

インタビュアー: ご家族の反応はどうでしたか?

菅家: 「パーキンソン病療養指導士」という名称自体に専門性を感じてくださって、そこから相談や依頼につながるケースもあります。資格を取得して以降、サービスの質が上がったと自分でも実感していますし、ご本人やご家族への説明も、より明確で安心感のあるものになりました。

●地域活動の未来と“先駆者”としての挑戦

インタビュアー: 今後、どのような地域活動に挑戦したいとお考えですか?

菅家: ビオネストは「地域に根ざした訪問看護」を掲げていますが、現状ではまだ外部との連携が少ないと感じています。今後は、「地域包括医療病棟」からの退院者を積極的に受け入れる体制や、地域医療連携推進会議、退院前カンファレンスへの参加など、より広い連携を築いていきたいです。

インタビュアー: 地域に根ざすという視点では、今後どんな役割を果たしたいですか?

菅家: 資格を活かして、地域の勉強会や説明会などを自ら企画し、情報発信できる存在になりたいと思っています。現時点ではまだ声がかかっていませんが、先駆者として地域に認知されることが、これからのキャリアの一部になれば嬉しいですね。

インタビュアー: 確かに、第一人者になるチャンスかもしれませんね。

菅家: そう思っています。パーキンソン病患者さんの中には、リハビリ意欲が高い方も多く、自分が関わることで生活の質を高められると信じています。その結果、ご本人の幸福度が上がり、ご家族にも安心していただける。そういった価値を地域に届けていきたいです。

●記事のまとめ

専門資格の取得をきっかけに、現場力だけでなくマネジメント力も磨きながら、地域包括ケアに挑戦する菅家さん。その行動力と視座の高さは、これから福祉業界で働こうと考えている求職者にとって、大きなヒントになるはずです。ビオネストというフィールドで、専門性と地域貢献を両立させる新たなキャリア像――。今後の彼の取り組みに、注目が集まります。