2025年12月10日(水)デイサービス笑楽門真店で開催された特別なレクリエーション。
そこには大学生たちと、最新のAI技術、そして何よりも「対話」という温かなコミュニケーションがありました。
12月のクリスマスシーズン、ご利用者様の「昔なりたかった自分」を叶えるという企画は、参加した全員の心に深く刻まれる感動を生み出しました。看護師になりたかったご利用者様が、AIで生成された「看護師姿の自分」を目にした瞬間、涙を流されたこの出来事は、介護施設における「QOL(生活の質)向上」の可能性を大きく広げるものでした。
この記事では、産学連携プロジェクトとして実施された学生主導のレクリエーションの全貌と、そこから見えてくるビオネストグループの介護に対する姿勢、そして介護業界に新しい風を吹き込む取り組みをご紹介します。
●企画の背景:大学生が見出した「本質的な価値」
現在、関西大学に通う現役の大学3年生の5人は、学生起点で介護業界にイノベーションを起こすことを志す「ケアフルエンサーズ」。
ケアフルエンサーズとは、「介護(ケア)×インフルエンサー×インターンシップ=ケアフルエンサーシップ」を全国の大学生に広めることを志す生チームのことです。
磯崎こころさん(関西大学商学部3年生)
岡田崇佑さん(関西大学商学部3年生)
恩田柚葉さん(関西大学商学部3年生)
本田貴人さん(関西大学商学部3年生)
前田健志さん(関西大学人間健康学部3年生)
彼ら彼女らは、通所介護施設での複数回にわたるレクリエーション企画の経験から、2つの重要な要素を発見しました。
1つ目の要素は、「対話によってご利用者様の価値観や考え、昔の思い出を引き出すことの大切さ。二つ目は、AIを使ってその場で画像や動画を作る最新テクノロジーによって、場が温まり盛り上がるという実感です」(本田さん)
この2つの要素に、12月という「季節性」を掛け合わせた結果、「学生サンタクロースがご利用者様の願いを叶える」というコンセプトが誕生しました。
単なる娯楽ではなく、テクノロジーと人間的な対話を融合させることで、ご利用者様の内面に深く働きかけるレクリエーションを目指したのです。
●当日のプログラム:綿密に設計された体験の流れ
14時からのレクリエーション開始に向け、学生たちは13時半に施設入りし、スタッフへの説明を実施。プログラムはパワーポイントで丁寧に説明され、以下のような流れで進行しました。
第1ステップ:折り紙でのアイスブレイク
まず、クリスマスの靴下の形をした折り紙を参加者全員で制作。手を動かすことで自然と会話が生まれ、緊張がほぐれる効果がありました。
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第2ステップ:クリスマスカードへの願い事記入
手作りのクリスマスカードに「昔なりたかった自分」や「昔の夢」を記入してもらい、先ほど作った折り紙の靴下を貼り付けてカードを完成させます。このプロセスで、学生たちは一人ひとりのご利用者様と深い対話を重ねていきました。
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第3ステップ:AI画像生成による「夢の実現」
記入内容から何名かをピックアップし、ご本人の顔写真を撮影。そしてAIを活用して、「ピーターパンになりたかった」方にはピーターパンの姿に、「ジャズ歌手になりたかった」方にはジャズ歌手の姿に変身させた画像をその場で生成し、大画面で披露しました。
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岡田さんは振り返ります。「折り紙はキャッチーで、学生がすっと入り込んでいくのに効果的でした。クリスマスカードを書く段階では、対話力が活かされる場面が多く、深く話をすればするほど良いものが出てきました」
●産学連携の意義:現場と学びの相乗効果
この取り組みは、大学生にとっても貴重な学びの場となりました。「相手のフィールドに立って話を展開する」というコミュニケーション力、限られた時間で信頼関係を構築する力、そしてテクノロジーを人間的な温かさと融合させる企画力。これらは教室では学べない実践的なスキルです。
一方、施設にとっては、若い世代の新鮮な視点と最新技術を取り入れることで、日常のケアに新しい可能性をもたらす機会となりました。
このような産学連携は、介護業界全体の発展にも寄与する取り組みと言えるでしょう。
●事前準備から始まる期待感の醸成
デイサービス笑楽門真店の施設長である小栁優さんは、当日の様子をこう振り返ります。
「当日は男女比が女性8:男性2くらいで女性の方が多く、比較的職員とコミュニケーションをよく取られる方が中心でした。事前に告知した際の受け入れも非常に良くて、『何時に来るの?』と何度も聞かれるくらい、皆さん楽しみに待っていてくださいました」
開始前からすでに期待感が高まっていた様子が伝わってきます。このような「待ち遠しさ」を生み出せること自体が、企画の質の高さを物語っています。
●全員参加型のレクリエーション設計
レクリエーション中、学生たちは各テーブルを順に回りながら丁寧にサポートを実施しました。
「全くわからない、できないという方はいらっしゃらなくて、多少遅れている方もいましたが、大幅に取り残されることはなく、全員が常に参加し続けていました」(管理者 小栁)
折り紙の作り方を紹介する時点で会場は大きな盛り上がりを見せ、実際に制作する段階では、折り紙が好きなご利用者様が多いこともあり、皆さん楽しそうに取り組んでいました。手作りのクリスマスカードに描かれた可愛らしい絵を見て喜ぶ方も多く、レクリエーション全体が温かな雰囲気に包まれていたといいます。
●涙が溢れた瞬間:AI画像生成がもたらした奇跡
そして、最も心を打つ場面が訪れます。
エリアマネジャーの稲越祐樹さんは、10年の介護業界でのキャリアの中で初めて目にした光景について語ります。
「今まで見たレクリエーションの中でもトップクラスに、最初から最後まで通してレベルの高いレクリエーションでした。ただレベルが高いだけでなく、参加しやすい形もしっかり考えられていました。そして、レクリエーションで泣く方は10年で初めて見たんです」(エリアマネジャー稲越)
その方は、クリスマスカードに「看護師になりたかった」と書かれた女性でした。
学生たちがAIで生成した「看護師姿の画像」が大画面に映し出されたとき、ご本人は感動のあまり涙を流されたのです。
「リアルな写真というか、本当に看護師になったらこうなっていたんだろうなという姿でした。あれはさすがに現場ではなかなかできない、見たことがないレクでした」(エリアマネジャー稲越)
●効果の持続性:レクリエーション後も続く喜び
感動はその場限りで終わりませんでした。
「皆さん帰られてからも、ずっとその話をされていました。実際に画像を作っていただいた方は、ずっとその話をしている様子が見られました」(管理者 小栁)
また、周囲のご利用者様も「あなたすごいね」「綺麗じゃん」と声をかけ合い、互いの喜びを共有する姿が見られました。
本田さんは「人はいくつになっても他の人を思う気持ちは変わらないんだなと感じました」と語ります。
このように、一つのレクリエーションが、コミュニティ全体に温かな波紋を広げていったのです。
●テクノロジーと人間性の共存
今回の取り組みで特筆すべきは、AIという最新技術を導入しながらも、決してテクノロジーに頼りきらなかった点です。
むしろ、技術は「対話」という人間的なコミュニケーションを深めるためのツールとして機能しました。
本田さんは振り返ります。「今までのレクリエーションと違って、クリスマスカードというワクワクするものに文字を書き、折り紙を実際に作って形にするという状態で対話を引き出す。そこがテンションがすごく高かったです。そして、ご本人様に近い姿で画像を生成するのは今回が初めてでしたが、『見たことない技術の感動』と『実際に私がなれてるんだという感動』という二つの感動がありました」
AIが生成した画像は、単なる「似顔絵」ではありません。本人の顔の特徴を正確に捉えた上で、なりたかった職業や夢の姿に変身させるという、極めてパーソナライズされた体験を提供するものでした。
●「ご利用者様のフィールドに立つ」対話力の重要性
岡田さんは、このレクリエーションを通じて学んだことを次のように語ります。
「なんだろうって悩まれている方に対して、どう相手のフィールドに立って話を展開できるか。これは学生にとって大変な学びでした。今回はコンテンツが良かったのと、場の雰囲気も良く、対話もしやすかったですが、やはり個々の対話力が試される場面でした」
稲越さんも「ご高齢者の方とAIの融合が、最初はどうなるかと感じていましたが、めちゃくちゃフィットしました。学生たちの企画が本当に良かったと思います」と評価しています。
●働く環境としてのビオネストグループ:挑戦を歓迎する文化
この取り組みが実現した背景には、ビオネストグループの「新しいことに挑戦する文化」があります。
小栁さん(初メディア露出)は、施設長として学生たちを受け入れ、スタッフとの連携をサポートしました。稲越さんは複数事業所を統括するエリアマネジャーとして、現場に立ち会い、その価値を見極めました。
つまり、「良いものは積極的に取り入れ、発信していく」という姿勢が組織全体に根付いているのです。
●求職者へのメッセージ:あなたのアイデアが現場を変える
介護業界に関心を持つ求職者の皆さんにとって、このエピソードは重要な示唆を与えてくれます。
新しい取り組みにオープンな環境:ビオネストグループは、学生の企画であっても、質が高ければ積極的に導入する柔軟性があります。
テクノロジーと人間性の融合:AIなどの最新技術を活用しつつも、対話やコミュニケーションという人間的な要素を最重視する姿勢があります。
感動的な瞬間に立ち会える仕事:ご利用者様が涙を流すほど感動する瞬間を生み出せる、やりがいのある職場です。
成長できる環境:産学連携など、外部との交流も盛んで、常に学び続けられる環境が整っています。
●お客様、ご家族へのメッセージ:大切な方の笑顔のために
ご家族の介護施設選びを検討されている方にとっても、このエピソードは安心材料となるでしょう。
質の高いレクリエーション:単なる時間つぶしではなく、ご利用者様の内面に深く働きかける、質の高いプログラムが提供されています。
個別性の尊重:一人ひとりの「なりたかった自分」に向き合い、その夢を形にする試みがなされています。
継続的な喜び:レクリエーション後もその余韻が続き、日常会話の話題となるほどの影響力があります。
スタッフの質の高さ:現場スタッフが新しい取り組みを受け入れ、適切にサポートできる体制が整っています。
デイサービス笑楽門真店で実施された学生主導のクリスマスレクリエーションは、「対話」と「AI技術」を融合させた画期的な取り組みでした。看護師になりたかったご利用者様が、AIで生成された看護師姿の自分を見て涙を流した瞬間。それは、介護施設が単なる「ケアの場」ではなく、「人生の喜びを再発見する場」になり得ることを証明する出来事でした。
エリアマネジャーの稲越が「10年で初めて見た」と語るほどの感動的なレクリエーション。それを実現したのは、大学生の新鮮な発想と、それを受け入れるビオネストグループの柔軟性、そして何よりもご利用者様一人ひとりに真摯に向き合う姿勢でした。
介護業界で働くことを検討している方にとって、ビオネストグループは「自分のアイデアが形になる場所」であり、「感動的な瞬間に立ち会える職場」です。ご家族の介護施設を探している方にとっては、「大切な方の笑顔と尊厳を守る場所」であり、「もう一度夢を見られる場所」です。
テクノロジーは進化し続けますが、人の心に寄り添う温かさは、いつの時代も変わらない価値です。 ビオネストグループは、その両方を大切にしながら、これからも介護の新しい可能性を切り拓いていきます。