株式会社ビオネスト

介護

介護施設でビフォーアフター!?オシャレで介護職のイメージ革命プロジェクト

2019.11.01

オシャレが介護職の5K(危険,汚い,きつい,暗い,臭い)イメージに革命を起こす!

 

―このプロジェクトのコアメンバーは?

コアメンバーは、

藤井 克敏(エリアマネジャー)

森竹 桂子(デイサービス笑楽鶴見緑地店 施設長)

山本 貴史(デイサービス笑楽鶴見緑地店 生活相談員、介護職)

 

サポートメンバーは、

田中 浩敬(ビオネスト本部 組織開発室長)

です。

 

そもそもの発端は?

皆さんもご存知の通り、日本は超高齢社会となり、高齢者が溢れかえる国になっています。そして、私たちが運営する介護事業は、その超高齢社会を支える「インフラ」として機能しています。高齢者の生活を支えるということは、その高齢者のお子様たち(NEXT高齢者)の生活も支えています。もちろん大変ですが、とても社会性が高く、将来性のある仕事です。

 

一方で、介護の仕事に関する一般的なイメージは良いとは言えません。排泄処理、虐待、モンスター高齢者の対応など、どうしても5K(危険、汚い、きつい、暗い、臭い)イメージがつきまといます。

 

「高い社会性と誇りのある介護の仕事をしている職員たちの仕事のイメージを変えたい!革命を起こしたい!」その想いがこの企画の原点です。

 

この想いを外部ブレーンに伝えたところ、衣類のネット通販を手掛け、おしゃれ男子に変身させるビフォーアフター企画を行っている株式会社ドラフト様を紹介いただきました。

 

組織開発室長 田中が、ドラフト取締役 長岡さんとネット面談し、1ヵ月後にはデイサービス笑楽鶴見緑地店での「オシャレ介護男子」企画の実施が決まりました。

 

 

―「オシャレ介護男子」はどういったカタチで実施されたのですか?

幣社のデイサービスのプログラムには「レクリエーション」の時間があり、お菓子作りや脳トレなど様々なレクリエーションを毎日行っています。オシャレ介護男子もそのレクリエーションの時間を活用して実施しました。

具体的には、13時に施設長の森竹から企画の説明、今回のモニター 山本のビフォー私服姿をお披露目しました。エリアマネジャー藤井のアイデアで、普段の山本の印象をご利用者に訊いてホワイトボードに書き出すという場づくりも加えました。また、アフター私服姿をご利用者に審査してもらおうと考えていたので、その場で審査委員をしてくださる方を募集しました。男女5名の方が審査員に立候補してくださいました。

その後、浴室を使って衣装合わせと、美容師さんによるカットを行い、15時15分頃に変身後の姿をお披露目しました。

山本の髪質を活かしたオシャレなツーブロック、キレイ目カジュアルでまとめた姿に、お披露目した瞬間ご利用者から拍手喝采が巻き起こりました。

その後、森竹の司会で、審査員のご利用者に採点とコメントを発表してもらい、「変身して格好良くなった」と満点の結果になりました。

 

―デイサービスで「オシャレ介護男子」企画をやる、その効果にはどのようなものがありましたか?

大きく3つの効果がありました。

1つ目は、「モニターの山本が今回の変身企画によって、非常に前向きに自信を持った顔つきに変わったこと」です。山本はとても気が優しく、ご利用者からも信頼されているので、少しおとなしいところがあり、彼自身 もっと変わりたい。という想いがありました。今回の企画でその想いが少しでも叶えられた。そのような顔つきに変わったことです。

2つ目は、「デイサービスご利用者と介護スタッフが共創する笑顔の場が間違いなくそこにあったこと」です。今回の企画は、企画から実施まで約1ヵ月しかなく、組織開発室長 田中がプロジェクト主導しながら、エリアマネジャー 藤井と進めたのですが、結局 当日の盛り上がりは施設長の森竹を中心にした介護スタッフ、何よりデイサービスのご利用者全員が一体となって場を創り上げたことでした。

3つ目は、「介護業界にイメージ革命を起こすためのコンテンツが出来ったこと」です。今回の「オシャレ介護男子」という企画は、単に特定の介護職員をかっこよく変身させるためでも、ご利用者に変わった企画で楽しんでもらうためでもありますが、究極的には「5Kのイメージがある介護業界と介護の仕事のイメージに革命を起こす」ことです。

そのためには、普通の情報発信では不可能です。今回、ドラフト社の協力によりこの企画イベントが「Dコレクション https://clubd.co.jp/」というドラフト社のオウンドメディアの静的なコンテンツとYoutube動画という動的コンテンツになります。また、ビオネストグループのオウンドメディア「ビオネストーリー https://www.bihonest.com/bihonestory」でもこのようにコンテンツ化して発信いたします。

このようにコンテンツとしてネット上に残るということは、このコンテンツが拡散することで、介護業界のイメージを変えるうねりになれば嬉しいと思っています。

 

―このプロジェクトの今後のビジョンや展望はありますか?

今回、「オシャレ介護男子」という企画をトライアルを兼ねて実施して、改めてこの企画のパワーを認識しました。すなわち、介護職員とご利用者へのポジティブな影響、介護業界のイメージ革命のキッカケづくりです。こういった企画を他の店舗でも実施して、地域活性化の起爆剤にしてみたいと考えております。もちろん、全てをドラフト社にお願いすることは出来ないため、自社でのプログラム内製化も検討いたします。

また、派生企画として障がい福祉部門で3つのものを実行して行こうと考えています。

1つ目は、弊社の障がい福祉部門のご利用者をオシャレでカッコよくしてあげる「オシャレ障がい男子(仮)」です。障がいをお持ちの方には事実として服装や髪型に無頓着な方が比較的多いですが、オシャレに変身するきっかけで自信をつけたり、親御さんの笑顔を創出したりできると考えています。

2つ目は、障がい者向け婚活パーティー「パラ婚 https://www.bihonest.com/lp/parakon/」の追加コンテンツにすることです。

最後に3つ目は、ひきこもり支援事業の一環として、ひきこもりの方をオシャレに変身してもらい「オシャレで、ひきこもり救出作戦(仮)」です。ひきこもりになるキッカケは人それぞれですが、多くは何らかのつまづきが原因での自信喪失です。今回の企画で山本がビフォーアフターで大きく変わったようにオシャレは自信を生み出します。そういったオシャレのパワーを使って、全国に54万人(若年層のみ)いると言われるひきこもりの方が外に出るキッカケになればと考えております。